東北の関西人

訪れた街の街並みを紹介します。

巨匠、イサム・ノグチの作品 モエレ沼公園 1

 やってしまいました。一昨日財布を無くしました。即効交番に行って遺失物届を書いたのですが、現在もやはり見つからず…。免許証、保険証、学生証、キャッシュカード…。まとめて大切なものがなくなってしまいました…。ということで今日は手続きの嵐でした。未成年だとともかく完全に成年になると身分証明がその都度出てきて億劫です。免許証がないと何も身分証明ができず、保険証がないと病院の料金が高額になり、キャッシュカードがないとATMで現金も引き出せず、学生証がないと図書館に入れず、各種証明書も発行できず…。
 身分証明ってそのほかの証明まで連鎖しているから厄介です。明日は、免許証の再発行…。授業サボッて行きます。

 さて今回は札幌シリーズ再開で、札幌市のモエレ沼公園の写真です。皆さんはイサム・ノグチという芸術家を御存知でしょうか?父親が日本人、母親がアメリカ人の日系アメリカ人の方です。私はこの人の作品が大好きだったので、サイクリング部の北海道夏季遠征で札幌に滞在すると決まった瞬間からここに行くと決めていました。ちなみに、私が高校の頃の英語の教科書でイサム・ノグチについて紹介されていたので、この機会に是非ともいってみたいと思っていました。
 
 さてモエレ沼公園ですが、ここはもともとゴミの埋め立て地で札幌市の公園計画で整備事業を行うことが決まり、彼の思いついた「地球を彫刻する」が体現されました。完成に17年かかり、しかも完成を見ることなくイサム・ノグチは逝去しました。なんだかサグラダ・ファミリアを設計したアントニ・ガウディみたいですよね。サグラダ・ファミリアはまだ未完の大聖堂状態ですが。モエレ沼公園イサム・ノグチの最後で最大の作品となっています。


モエレ沼です。公園を囲むように沼が位置しています。ここって本当にゴミの埋め立て処分場だったのでしょうか…。




モエレ沼公園の西入り口からまず正面に小高い丘がありました。この奥は陸上競技場になっています。



西入り口の近くにあるテトラマウンドです。これは何と3本の直径2mのステンレスの支柱で構成されています。直径2mのステンレス柱って・・・、初めて見ました。表面が空を反射していてとても綺麗です。錆びないステンレスの特性が生かされています。



サクラの森の公園遊具です。これらの一つ一つがイサム・ノグチ本人によってデザインされた遊具がたくさんあります。



サクラの森はA-G の7つのエリアに分かれて点在し、各エリアが園路で結ばれています。




正直子供がいっぱいいる中で写真をたくさん取るのは緊張しました。一歩間違えれば変出者ですから…。




モエレ沼公園のHPによると、「子供たちはひとしきり遊ぶと飽きる、しかし、森の中に違う遊具が見えて、またそれに向かって走り出す。そんな光景をイサム・ノグチは思い描いていたようです。」と説明されています。たしかにこのサクラの森で得た第一印象は森の中に突如出現するアートの森という感じでした。



そういえば、モエレ沼公園は完成してから6年(写真撮影時)の年月が過ぎています。一部には老朽化した箇所も所々に見受けられました。



巨匠の作品に手を加えるのは賛否両論だと思いますが、この綺麗な公園を保つためには補修等は必要だなと思います。




この石の彫刻のデザインはイサム・ノグチの数々の作品と同じ雰囲気がします。



ここのエリアはサクラの森の中で一番好きなエリアです。




森の一番奥地だからでしょうか、子供はあまりいませんでした。



このエリアは遊具というより作品の展示場所みたいな感じです。




小さなピラミッドです。窓が付いているので中に入れるのでしょうか?



最後にモエレ山です。次回はここに上ってからの写真を載せていきます。

一応予定としては、第2回⇒モエレ山プレイマウンテンでした。すみません。 第3回⇒ガラスのピラミッドを予定しています。


あー、財布…。もう見つからないのかな…。