東北の関西人

訪れた街の街並みを紹介します。

造船の島、大島の街並み3

無事車検が終わりました。車の状態も全体的に良い状態らしいので、無事に予算内に収まって安堵しています。借金コースは無事回避できてよかったです。(笑)

さて、今回は大島の街並みシリーズの最終回です。記事のタイトル的には大島となっていますが、紹介するのは主に蠣浦(かきのうら)島です。

蠣浦島はかつて、隣の島である崎戸島と同名の三菱崎戸炭鉱があったことや、旧町名も崎戸町であったことから崎戸島と誤認されることが多いです。

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崎戸町の中心街です。写真右の建物は旧崎戸町役場で、現在は西海市崎戸支所となっています。写真左の建物は公民館です。

 

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蠣浦地区の街並みです。この付近は古くからある漁港に位置していた街並みのような雰囲気をまとっており、かつての炭住独特の雰囲気はありませんでした。

 

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崎戸町の入り口にはダイヤソルトの崎戸工場があります。三菱マテリアル系の会社です。

余談ですが、三菱系の会社の製品や子会社には、”ダイヤ”や”ダイヤモンド”、ダイヤを意味する”菱”の単語が入る事が多いです。

三菱自動車:トレディア(車名)、ディマンテ(車名)、浦和レッドダイヤモンドズ

三菱電機:DiamondCrysta(液晶ディスプレイ)、Diatone(カーナビ、スピーカー)、Enedia(スマートハウス関連のトータルブランド名)、ダイヤホット(温水器)

三菱重工:DIAMONDSPIRIT(印刷機)、ダイヤモンドスタッフ(子会社)、菱重興産(子会社)、ダイヤランド(重工系の住宅街)、ダイヤモンドプリンセス(船)

といった具合です。

製品名やブランド名にダイヤを意味する単語が入ってると何かしら三菱系に行き着く可能性が高いです。

以上から、ダイヤソルト=三菱化学三菱マテリアル系の会社かなと思った所、ビンゴでした。そして、この会社の製品に”菱塩”という製品があります。法則は守られているようです。(笑)

 

 

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崎戸港方面に向かって進みます。

 

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対岸にはなにやら遺構が見えます。写真左の建物は日本塩回送の崎戸支店です。この会社は塩の内航輸送を業務とされている会社です。前述のダイヤソルトの工場で製塩された塩を輸送するために支店を設置したのでしょう。

 

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ちらほらと遺構のようなものが見えます。おそらく、産出した石炭を荷役するための設備だったのでしょう。

 

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丘陵にも何かしらの廃屋が見えます。港近くにあることから、おそらく石炭を一時的に保管しておくホッパー(貯炭槽)でしょうか。

 

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蠣浦島のさらに奥へ進むには崎戸橋を渡ります。赤いパイプアーチが印象的です。

 

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崎戸橋の銘石です。昭和42年に完成しました。ちょうど炭鉱が閉鉱になる直前の時期に完成したようです。

 

f:id:yamatsutsuji:20160730174456j:plain橋を渡ると煙突が見えました。また、隣にはトンネルのようなものも見えます。もしかしたら、かつての坑道だったのかもしれません。また、写真奥には白い建物も見えます。

 

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近くまで行ってみました。この崎は立ち入り禁止だったので先には進みませんでした。後で調べてみたところ、ダイヤソルトの社宅のようです。

 

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前述の社宅付近には炭鉱の遺構が点在しています。

 

 

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さらに島の奥へ進むと広場が現れます。かつての貯炭場跡を公園に変えたのかなのと思っていたのですが、かつてはこの広場一面に炭住が立ち並び、街が形成されていたようです。

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芝生公園の付近を散策していると何やら廃墟が見えました。あの廃屋は昭和小学校跡で、前述の炭住に住んでいた子供が通っていたそうです。下記サイトでは、当時の昭和小学校からの街の写真が掲載されています。

 

 

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周辺は社有地のため立ち入り禁止箇が多いです。某映画の撮影のロケ地になったため、マナーの悪い人々が敷地内で多数のトラブル(サバゲー、騒音、火災等々...。)発生させたため、このような看板がいたるところに設置されています。建物の中に入るのは流石に問題ですが、近寄ることさえもできそうにないです。

廃墟探訪に行くときは迷惑をかけないように気を付けたいものですね。

 

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崎戸橋を渡ったすぐそばには、崎戸歴史民俗資料館があります。写真のトンネル跡は、下記サイトによると油倉庫だったようです。

三菱崎戸炭鉱 ① ~ 西海市崎戸町 : アトリエ隼 仕事日記

 

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訪れた日は、休館日でした...

 

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資料館の隣には坑内のトロッコが展示されていました。建物の側面ですが、これはホッパーを表しているのでしょうか?

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資料館入り口前は広場になっています。

 

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炭鉱マン家族の像です。「活力」、自分もさらにアクティブに過ごしたいなと思うこの頃です。この後、写真奥の展望台らしき所を登りました。

 

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展望台からの写真です。炭鉱跡がなければ、自然豊かな島にしか見えません。時の流れと自然の偉大さを感じます。

 

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展望台のベンチです。コンクリートが老朽化しています。史料館が開館したのは1989年ですが、25年程度でここまで劣化してしまうのでしょうか...?

 

 

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崎戸橋方面です。ダイヤソルトの工場が奥に見えます。

 

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崎戸港方面です。写真奥の2本の棒らしきものが立っていますが、あれは風力発電の風車です。また、あの風車が立っているところが島が崎戸島です。

 

 

 

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崎戸港方面です。

 

大島シリーズはこれで終わりです。次回の記事はまだ未定です。