本日の1枚は2017年9月に撮影した、コンテナ船からの夕日の写真です。この時は前職で造船所に納入した機器の試運転で、1週間ほど乗船しました。愛媛県西条沖から来島海峡・豊後水道を通り、各試験が日向灘で行われました。
この試運転で乗船する仕事が前職では1番好きでした。なかなか現場に出られない設計者でしたので、現物を目の当たりにしつつ、自身の仕事を遂行するため関係するメーカの方や造船所の方に色々と協力を仰いだりもしました。
また、試験のない深夜の停泊中、船橋で当直をされていた方と話をしたりもしました。
この方は以前外航船で船長をされており、定年後に造船所の試運転操船の仕事をされているとの事でした。
昔はGPSもなく、星を見ながら位置を割り出して航行していたから、自由な航路で操船できて楽しかった。特にクジラが浮かんでいた時は船を停めて引き上げたり、寄り道をできたりもしたと話していました。
今は便利になって様々な状況を手軽に観測できる時代となっています。裏返すと、それだけ息苦しい社会に向かって進んでいるような気がします。
