本日の1枚は三菱重工長崎造船所の写真です。三菱重工の工場は大きく分けて本工場と香焼工場、諫早工場に分かれています。写真の工場は本工場の立神地区の写真となります。
戦前はこの場所で戦艦武蔵が建造されました。現在は主に海上自衛隊の艦艇やフェリーの建造場所となっています。
ちなみに現代の艦艇ですが、昔の大砲が主役だった頃とは設計思想が大きく異なります。戦前の戦艦は被弾してもダメージを受けないよう、分厚い鋼板を使用していましたが、現在の艦艇は、敵攻撃が当たらないことが前提、すなわちミサイルが飛来すれば、イージスシステムで着弾前に迎撃することを基本としています。加えて、船速低下を防ぐため、軽量化を進めた結果、鋼板の厚さは一般商船と比べると非常に薄くなっています。
以前アメリカの艦艇と貨物船が衝突する事故がありましたが、貨物船はほとんど被害を受けていないのに対し、艦艇側は大ダメージを受けて大破しており、現代の艦艇はそこまで頑丈ではないという話でした。