本日の1枚は2018年6月に撮影した天草市牛深地区(旧牛深市)にあるハイヤ大橋の写真です。
旧牛深市
天草市は2006年3月に本渡市・牛深市と天草郡の有明町・御所浦町・倉岳町・栖本町・新和町・五和町・天草町および河浦町が合併して発足しました。これまで天草上島・下島に数多くしていた自治体を大きく一括りにして、天草の上島・上島の大部分を占める自治体となっています。
今回撮影した牛深地区は合併前も市政が施行されていたことから、島内では比較定期大きな町です。
牛深ハイヤ大橋
写真のハイヤ大橋は牛深湾に架かる全長883mの橋で、熊本県内最長の橋でもあります。橋の中間に2か所T字路があり、そのうち1つはループを描いて牛深市街地対岸の下須島と接続されています。今回の写真は下須島から撮影したものとなります。
設計者はレンゾ・ピアノ/ピーター・ライス/岡部憲明/マエダとされており、レンゾ・ピアノは関西国際空港のターミナルビルを設計した建築家でもあります。
橋梁側面には特徴的な円弧を描いたパネルが設置されており、強風から歩行者を保護し、橋を風圧から守る役割を持っており、技術的課題の対策をそのままシンプルな橋のデザインへと昇華させています。
ちなみに2021年8月に橋から異音が発生し、熊本県が調査したところ、橋桁と橋脚を接続する支承(橋桁が動くいた時に滑らせるローラのような部品)に破損が見つかり、歩行者・自転車を除いて車両通行止の状態が続いています。
いつか橋の供用が再開されることを祈っています。